しばらく投稿に間が空いてしまいました。
今回はタイトル通り虐待についてお話しさせて頂きたいと思います。
介護について悪いことと言えば、
世間一般的にも、介護士としてもやはり、
「虐待」が一番に出てくるかと思います。
「虐待」といえば、皆様は何を思い浮かべるでしょうか?
やはり殴る、蹴るなどの暴力かと思います。
しかし、虐待にも色々あります。
心理的虐待、性的虐待、経済的虐待、その他諸々。
そこはここでは詳しく語りませんが。
例えば、利用者のオムツ交換を怠る、トイレに行きたいとの訴えを無視する。
相手を馬鹿にした発言をする。
家族が物を取り上げたり、保険金を自身のために使う。
そういったことも虐待に当たります。
「スピーチロック」なんて言葉を聞いたことがありますでしょうか?
既に介護士として働いている方は聞き覚えがあるでしょう。
「ちょっと待って」なんてよく聞く言葉ですが、
特に意味もなく相手を縛り付けることを指します。
これは「虐待」というより「拘束」になりますが。
こんなことも厳しく指導されたりしていますよね。
そんなこんなで私たち介護士は自分の行動が虐待に当たらないか、
日々考えて仕事に励んでおります。
しかしというか、なんというか、
少なからず、虐待が1度もないという施設は1つとしてないでしょう。
介護士の皆様は、自身の働いている施設では虐待は1回もなかったと言い切れますか?
自宅でご家族の介護に当たっている方、虐待をした事無いと言いきれますか?
過去にも事件が何件かあったでしょう。
訪問したお宅から、現金を取ってしまう介護士。
通帳を騙し取り、口座からお金を引き出してしまう介護士。
普段から暴力行為を行い、終いには死に至らしめてしまった介護士。
それらは勿論、許されることではありません。
犯罪ですからね。
しかし、これを読んでいる皆様には、この逆があることもご理解頂きたい。
決して「虐待」を擁護するわけではありません。
それを理解した上で読んで頂きたい。
「虐待」をしてしまった人、してる人は、
何も全員が猟奇的に行なっているわけではありません。
むしろごく一部だと言えるでしょう。
「馬鹿野郎」「使えないなぁ」「あんぽんたん」「クソが」
心無い言葉。
加えて殴る蹴るの暴力。
噛みつかれる。
杖で殴られる。
近くの物で殴られる。
これらは私が実際に経験したものです。
介護士の皆様はどうですか?
まぁ働いている形態によっては無いかも知れませんが。
想像してみてください。
これを週5日間、自分の意思で受けに行かなければならないことを。
毎日毎日受け続ける苦痛を。
「お金を貰ってるんだから仕方ない」という人もいるでしょう。
そんな貴方は想像してみてください。
貴方は占い師だとします。
相手が「全部正直に話してくれ」と言い、包み隠さず結果を話しました。
すると相手は結果が不服だったのか、罵倒し始めます。
貴方は終始宥めますが、相手の怒りはエスカレートし
遂には貴方に暴力を加えます。
そんな相手を貴方は許せますか?
勿論、仕事なんだから仕方ないと割り切ってしまう人もいるでしょう。
でもそうで無い人もいるでしょう?
そういうことです。
耐え切れないことは、人それぞれあります。
いくら穏やかな人でも、突発的に癇に障って行動に出てしまうこともあるでしょう。
だって介護士も人間ですから。
それを完全に人として間違っていると言いきれますか?
少なくとも私には言えません。
「仕方ない」とは言いませんけどね。
馬鹿にされて、
殴られて、蹴られて、噛みつかれて
そんなことがあっても、介護士である私たちは頑張らなきゃいけません。
その原動力は利用者様のためではありません。
お金のため。
自身のため。
家族のため。
頑張る目的は人それぞれですが。
頑張っていることには変わりないと思います。
被害者ばかりに目を向けられがちですが、
加害者にも少し目を向けられるようになると良いかと思います。
けして擁護するつもりはありませんが。
まとめ
今回は介護するに当たって、辛い1面をお話しさせて頂きました。
いかがでしたでしょうか?
誰かのお悩み解決の1歩になれたら嬉しいです。
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