映画:「ロストケア」を観て。

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介護
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かなり久しぶりの投稿になります。

投稿を楽しみにされていた方が、もしいらっしゃいましたら申し訳ありませんでした。

自分なりにも、どうこのブログを続けていいものか分からなくなっていたのと、

単純に時間が上手く作れなかったのです。

これからも気分での投稿が多くなると思いますが、

ゆっくり書いていこうと思いますので、

どうかよろしくお願いします。

①映画館で見逃した!笑

この作品、公開当時から話題になっていて

周りの介護士でもかなり話題になっていたのですが、

実際に観に行ったという人は、私の周りでは少なかったのです。

尚且つ、当時の職場では、あまり気の合う方もいなかったので、

おひとり様で観に行く勇気もなく・・・笑

まぁ、どうせ観に行くなら終わった後に感想や考察を話し合う相手が欲しいですよね。

そんなこんなしていたら公開終了。。。

今回はAmazonプライムさんでの公開を見つけて、

観させて頂きました。

普段はドキュメンタリー系は自宅でのが良いと思う方ですが、

久しぶりに映画館に観に行かなかったことを後悔しました。

介護に関わっている方には、是非ご覧頂きたい作品でした。

とりあえずリンク貼っておきますね↓

Amazonプライム:映画「ロストケア」

②原作者と監督の熱意

原作:葉真中顕さん  監督:前田哲さん

正直なところ、原作を読んでおらずなのです。

勉強不足ですみません。

映画の監督も面白いからと言って、あまりその人自身に注目することも

普段はないのですが、さすがに今回の作品を見て気になったので調べてしまいました。

と言っても、他の作品はまだ見てませんけどね。

前田哲監督は社会の問題に対して、何か訴えかけるような映画が多くある印象です。

物語の話は一旦置いておきまして、演出の話になりますが、

まずは「凄い!」の一言ですね。

介護士目線ですが、認知症への理解度とその考察が凄い。

出演者もそうかも知れませんが、利用者の行動表現がとてもリアル。

実際に認知症の方に対峙したことがない方だったら、確実に想像できないような

認知症の人物とその周りの人間の反応。

どうでもいいようなワンカットなのに、皆んなであれこれ考えて表現してるんだと

思わず息を呑んでしまいました。

自分が介護を職にしているからかも知れませんが、

いい意味で、こんなに息抜きどころの無い映画は初めてかも知れません。

物語を抜きにしても、演者や映像の表現だけでも観るべき作品だと思います。

③衝撃的な物語

※ネタバレ注意

あまり内容自体には触れたく無いのですが、

文を書くに当たって、どうしても一部ネタバレが含まれてしまうかも知れませんので、

嫌な方はここでブラウザバックしてください!

 

主なあらすじは↓

早朝の民家で老人と訪問介護センターの所長の死体が発見された。捜査線上に浮かんだのは、センターで働く斯波宗典(松山ケンイチ)。だが、彼は介護家族に慕われる献身的な介護士だった。検事の大友秀美(長澤まさみ)は、斯波が勤めるその訪問介護センターが世話している老人の死亡率が異常に高く、彼が働き始めてからの自宅での死者が40人を超えることを突き止めた。真実を明らかにするため、斯波と対峙する大友。すると斯波は、自分がしたことは『殺人』ではなく、『救い』だと主張した。その告白に戸惑う大友。彼は何故多くの老人を殺めたのか?そして彼が言う『救い』の真意とは何なのか?被害者の家族を調査するうちに、社会的なサポートでは賄いきれない、介護家族の厳しい現実を知る大友。そして彼女は、法の正義のもと斯波の信念と向き合っていく。(C)2023「ロストケア」製作委員会

作品のキーワードはタイトル通り「ロストケア」

犯人は自身が行ったのは「殺し」ではなく「救い(ケア)」と主張します。

生という縛りから認知症の人を解放し、またその家族も介護の苦しみから救う。

それが、喪失の介護「ロストケア」

犯人に実際に救われている人もいるなか、

法に従い、ただ裁くことが正義なのか。

何がどうあれば良かったのか。

とても考えさせられる作品でした。

介護士の初任者研修とかで、まずこれを観るのも良いんじゃ無いかと個人的には思います。

④「ロストケア」についての考察

「殺人」を正当化する意図は全く無いのですが、

そういう専門の事業所を出来ないかと、個人的には思います。

条件は色々あるかと思いますが、

日本にも「安楽死」が認められれば、こういう犯罪が起きることもなく、

それなりに問題解決に向かうのでは無いかと思います。

要介護者を抱える家族の中には、困っている人は沢山いて、

お金が無くて施設に入れられない。

十分なサービスが受けられない。

自分で見ることにしたが、自身が働けなくなり、生活が共に破綻。

自宅介護には時間もお金もかかります。

尚且つ心も削られます。

私は施設での経験しかないので、あくまで想像の範囲ですが。

きっと認知症の家族を自宅で見ている方は、私の想像以上に苦しい思いをしているでしょう。

また、それに対して国の補助が十分に行われているとも思えません。

介護保険料を国民から徴収していますが、

何かが変わっているとも感じられません。

それなら「呪縛からの解放」という選択肢もあっても良いのではないでしょうか?

私が要介護者だったら、自身の妻や子供の負担になるくらいなら、

たとえ孫の顔が見れなくても、1日も早く死にたいですけどね。

⑤最後に

上記を読んだ方の中には、

きっと私が「過激派だ」とか「モラルが欠如してる」とか思う人もいるでしょう。

それはそれできっと正しいんだと思います。

でも働いていると思うのですよ。

自身の気持ちも表現出来ず、

思うように身体も動かず、

家族の存在も忘れ、

ただ食事をしては寝てを繰り返す日々で、

彼らは「楽しい人生だった」と思えるのか。

ってね。

まぁ、こんな話はともかくね。

世間様にとっては絶対に目を背けたいような話を、

こんな素晴らしい作品にして世に出たことに、とても感動しています。

観て絶対に後悔しない作品だと思いますので、良かったら!

 

「ロストケア専門事業所」

どうすれば実現しますかね。

最後にリンクを貼っておきます↓

Amazonプライム:映画「ロストケア」

 

それではまた!

ご一読ありがとうございました。

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